「もうこの会社やめたい」と思ったとき読む本



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恐ろしい鈍感さ

 この著者は、学歴もあり、また幸運にも恵まれた人なのです。
 ゆめゆめ鵜呑みにしないように。
 この本を読んでいると、政府がたてた「ゆとり教育」を思い出させます。
 エリートだから「ゆとり」が必要なんて、とんちんかんなことを言い出せるのです。
 しかもエリートの考える「ゆとり」が、エリートでない層の考える「ゆとり」とは違うということに、気づかない鈍感さ・・。
 そしてわかってはいても、実行は不可能である「ゆとり教育」の不可能性に、気づくことができない鈍感さ・・・。
 そして案の定、その鈍感さゆえに、日本人学生の平均学力は低下してしまいました。
 よって、この本を鵜呑みにすると・・・
 エリートの方はよいでしょうが・・。
 しかし、エリートは立ち読み時点で、この本を閉じるような気がします・・。
 一体誰をターゲットにした本なのかも謎です。
 
東大出身だからこそ

言いたいことは良く分かる。
でも、無学歴の様な私では参考になりにくい。
そもそも就職先が違うのだから。
著者の経歴を見ると上場企業ばかりである。
大手企業はシステムがしっかりしており、給与、賞与、福利厚生含め働きやすい環境が与えられているし、また、マーケットが大きいのでやりがいも感じられる。長く勤められて当たり前の話。
一方、中小企業などは入社3年で離職率が70%になる会社も実際ある。
著者は非エリートの気持ちを本当に理解しているのだろうか。
私は転職を5回繰り返して、独立起業の道を切り開いた。
経営者の特性を持っている若者にどう説明するのか。
例えば、ライブドアの堀江社長は会社勤務の経歴はない。
学歴エリートは参考にして、非エリートは世界が違うと思って読んだ方が無難だ。
その意を込め★★。
プロフェッショナルになれ

おそらく本書を書くきっかけは、「若者の安易な転職をいさめる」でしょう。
ですが、「生き方指南」になっています。
よほどひどい企業でなければ、「自分にあった幸せな仕事を見つける機会
を創る場はあるはず」ということを言っているような気がします。

言葉は出てきませんが、会社といううつわを先に考えるのでなく、
自分をプロフェッショナルにせよ、ということなのでしょうか。

「安いプライドと安い転職は直結する」、「こういう転職を繰り返して
いると、いつまでたっても、成し遂げる経験ができず、仕事の面白さも、
人生の奥深さもわからずに人生を過ごすことになりかねない」、という
一文は、肝に銘じておきたいと思います。

なかなか自分の周りに、メンター的な存在を見つけにくい私にとっては、
本書は、メンタリングになる、よい人生書です。

ただ、宗教的、哲学的な表現が出てくるのは、著者の経験による
奥の深い説話ですが、若い人は、少し「引くかも」
しれません。
ヘッドハンターが書いた本

ヘッドハンターである著者の「転職」「仕事」「人材」についての考えが書かれた本。それほど目新しい記述は無いが、本書のポイントは転職を促すはずのヘッドハンターが「20代は基礎固めの時期」など安易な転職を戒めることを書いたということだろう。

ヘッドハンターが食指を動かすような人材が減っているということも事実としてはあるようだ。それは単に人材の質が低下しているという見方もできるかもしれないが、私は競合するエグゼクティブサーチ会社や人材紹介会社の台頭により雇用の流動化といったことが確実に進んでいるといったことによる部分が大きいのではないかと思う。
精神論と受取られるかもしれない

「仕事をすることに対して喜びを見出すことが大切であり、目先の年収upや現状への不満から、安易に転職すべきではない。」という主張は共感できる。

仕事に限らず、ある程度の「壁」を超えないことには「喜び」「やりがい」は見えてこない。
そういった意味で著者が「石の上にも3年」「3日・3週間・3ヶ月」という事は共感できる。

但し、(できるできないは別として)著者が述べている内容に目新しいものはない。
個人的には、「当たり前のことを再認識した」程度にすぎず、何ら得るものはなかった。

対象としては20代後半向けと思われるが、その年代には「精神論」と受取られるかもしれない。
また30代以降の人には「物足りない」と感じられるかもしれない。



大和書房
新・ヘッドハンターとつき合う法―よい転職をするために
上級ビジネスマン―真のビジネスエリートとは何か
転職する人、できない人
稼げる人稼げない人―ヘッドハンターと日本を代表する22人の上級ビジネスマンが明かす年収を8ケタにするチェックポイント
転職術 (新潮OH!文庫)







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