ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝 (講談社BIZ)



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ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝 (講談社BIZ)
ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝 (講談社BIZ)

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2007年初頭、FF金利は下がる?

今、ダウが史上最高値を更新中です。
その根拠として挙げられているもののひとつに2007年の早い段階でFRBがFF金利を引き下げるからだというものがあります。
果たして、本当に年明け早々FRBはFF金利を引き下げるのか?
このFRBの現在の議長がベン・バーナンキ氏。
この本を一通り読めばバーナンキ氏の考え方や人となりがざっくりとは分かるかと思います。
その上で、先ほどの問いの答えをもう一度出してみてください。
投資家の方は読んでおくととくかも知れません。
マクロ経済学の超入門編としては良いが。。。

あとがきで筆者が認めているように、この著作は1ヵ月半という「超ハードスケジュール」で書き上げられたようです。
なるほど、マクロ経済学の基本的な知識があれば、3時間程度で読み終わってしまいそうです。
つまり、「バーナンキ経済学」と謳っていますが、本書の大半はオーソドックスなマクロ経済学のレビューです。

もちろん、バーナンキが提唱するインフレターゲットについての言及にはある程度のページが割かれています。
しかし、すでに日銀の金融政策をめぐる議論にある程度の理解がある人にとっては、新味にかけるかも知れません。
日本経済論者の第一人者でもある新FRB議長のバーナンキノミクス

 アメリカFRB議長に、マクロ経済学の大家であるベン・バーナンキが就任した。彼のこれまでの研究成果や発言などは既に知っている人も少なくないだろう。かの「インフレ・ターゲット論」研究の世界レベルの第一人者だ。何しろ、インフレ・ターゲットを研究してその確固たる理論を確立した人が、その理論を実践する立場に立ったのだ。このことの「凄さ」はいくら強調してもしすぎることはないだろう。本書はそのバーナンキノミクスを分かりやすく解説している。

 まず、「インフレ・ターゲット論」は、「インフレ率を一定率(たとえば2?4%)に抑えるなどと中央銀行がフレームワーク」を公表し、その達成のために中央銀行が適切な金融政策を行うことで、市場との「コミュニケーション」を行う事、と定義できるだろう。目標を掲げて、それに向けて市場と対話を重ねるのだ。

 バーナンキは、実はすでに日本経済論の「エキスパート」である。1990年代の日本経済の低迷は、日本銀行の稚拙な金融政策にあると明快に指摘する。この深刻な不況を打破するためには日本銀行が思い切った手を打たなければならない。

 本書をお手軽な「ケーザイ本」と期待しているとある意味面食らうことになる。彼の理論を真正面から解説しているからだ。バーナンキが優れた理論家であることを想起すべきだ。バーナンキが、優れた理論に基づいて、はるか遠くの国のマクロ経済に関して鋭利なインプリケーションを提示したように。
あるべき金融政策

バーナンキ経済学の主要論点をわかりやすく紹介するとともに、マクロ経済学の考え方のエッセンスを抽出した「実践マクロ経済学」と歴史からの教訓を基に、あるべき金融政策を提示し、日本の金融政策の問題を炙り出している。資産価格の動向を基に金融政策を運営すべきでないとするバーナンキに対し、日本の金融政策は、購買力平価ベースでの円高トレンドに順応し、90年代後半以降は、常に最適なマネタリーベースの伸び率を下回る引き締め気味の運営を行っている。また、バーナンキ経済学からの含意とは対照的に、インフレ期待をむしろ引き締めるような、発言や政策運営が繰り返される。このように、稚拙な政策運営を繰り返す日銀の背後にある考え方は、「強い円」への信奉であったり、日本経済の構造変革を金融政策面から促す、といった、本来の目的とは異なる別の意図があるのではないかということが示唆される。しかしながら、その結果生じたのは、5%半ばまでも迫った失業率(あるいは、それと連動した自殺率の上昇)であったり、将来の不確実性の高まりや、それによって生じた若年層を中心とする不安定就労問題であったということを鑑みると、より強く、その責任を追及することが必要であろうし、またそのことを通じて、適切な金融政策運営が実現することを望むものである。
バーナンキの経済思想

 FRBの新議長であるバーナンキとはどのような人物か?本書はバーナンキの経済思想をかなり専門的なところまで丁寧に解説した本である。
 先代の議長であるグリーンスパンの名声が非常に大きいだけにバーナンキ新議長のこれからの経済運営には非常に注目が集まっている。その中でインフレターゲットなどを初めとするバーナンキの経済政策に対する考え方を基本的なところから解説してくれる本書は非常に有用だ。
 ただし、たとえを駆使し、その上経済学の基本から説き起こしながらなるべく平易に論じられているものの、専門的なバーナンキ経済学の解説はマクロ経済学などを知らない人にとっては少し難しいかもしれない。それでもなお、今後の世界経済を考える上でバーナンキの経済思想を分かりやすく解説してくれる本書は必読だといえると思う。



講談社
リフレと金融政策
バーナンキのFRB
改革の経済学
グリーンスパン (日経ビジネス人文庫)
日本型サラリーマンは復活する (NHKブックス)







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