「円の支配者」の続きと補足になっている
中央銀行の欺瞞と信用創造の重要性について触れた本「円の支配者」の後継補足版。
中央銀行の問題点と総裁の独裁性について、2003年時点までの見解を加え
また平易で読みやすい文章としてまとまっている。
この本の主張を理解するには、「円の支配者」を既に読んでいる必要がある。
内容は
日銀総裁についてメディアが報道しないこと
中央銀行の信用創造が経済に与える圧倒的な影響
中央銀行総裁の権力と政財界への影響
時価会計の問題点
外国からの投資の問題点
欧州中央銀行の問題点
ドイツ・日本流の資本主義を破壊するのが目的ではないか?という視点
中央銀行について何をすべきか(廃止も含めて)
中央銀行の支配を(法改正以外で)短期的に解決するための手段として、
スティグリッツ教授による政府紙幣の発行という意見も引用している。
(かつて米国のケネディ大統領はアメリカ政府紙幣発行の大統領命令を出した)
あとがきにおいては「通貨は中央銀行の信用創造の相対的な量によって動く」との記述もある。
既存の経済・金融書には無い視点ばかりで、他のヴェルナー氏の書籍と合わせて読みたい。
収奪を免れるために
収奪をされたくないと思う日本人にとって、世界にとって、重要な書だ。『円の支配者』よりも簡潔でよい。しかし、日本に不景気を維持しようとする米国の動機が覇権への意思というだけでは、もう一つ説得力にかけているという気がする。ロスチャイルド世界財閥による経済利潤への途方もない意思、と接続する必要があるのではないか。 ライヒスバンクが創立当初から対政府独立していたと、p115でしているが、ドイツ語版Wikipediaでは、ドイツ帝国宰相の直下にあったとしていて矛盾がある。著者が誤認したと推測する。Wikipediaの情報のほうに拠って立つと、しかし、この書の全体的な主張がさらに妥当性を増す。
円の支配者・最新版
本書は、おそらく戦後初めてメディアで日銀に挑んだエコノミスト である著者の、中央銀行に関する最新の考察書である。 「円の支配者・最新版」といった感じ。「2匹目のどじょう」と言う なかれ。仮にどじょうだとしても、これならば100万匹いても有益だ。 T章は福井総裁就任に至る経緯の中で、いくつかの謎について解き明かしている。 今でも本当に悔やまれるのは、中原伸之さんだ。真のデフレファイタ ーである中原さんが総裁だったら・・・。「ればたら」の話はしては いけないが、本当に悔しい。他には「記者クラブ」「時価会計」に ついての記述に、なるほどと思った。特筆すべきは、「円の支配者」 出版に至るまでの経緯だ。どこかの超大国のメディアと同様、大新聞 やテレビは真実を語りたがらないらしい。それにしても、草思社は 勇気ある真の出版社だと心底思う。お世辞でも何でもない。最後に、 著者による景気回復策と展望が語られているが、これらは他の著作 でも繰り返し提言されており、全く持って正しい政策と思う。 U章はECBの説明に 始まり、ライヒスバンクとブンデスバンクの相違を詳細に記述して いる。「中央銀行の独立性」とやらが主流理論となってしまっている 今こそ、ECB創設以前のブンデスバンクに学ぶべきである。武藤副総裁 も言うように、「中央銀行は国民の持ち物」なのだ。200年以上も前に トマス・ジェファーソンも言っている。最近は、一部大マスコミも 公然と日銀を批判するようになってきた。著者を筆頭に、多くの良心的 なエコノミストのおかげである。これからも日本経済、世界経済のため に戦い続けて行って欲しいと願うばかりだ。 *余談だが、「青テント王・福井」には爆笑した。的を射過ぎである。
草思社
円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか マネーを生みだす怪物 ―連邦準備制度という壮大な詐欺システム 銀行は強盗、外資はハイエナ―日本再生の処方箋 (小学館文庫) 世界権力構造の秘密[新版]上巻 富と権力の強奪史 世界の歴史をカネで動かす男たち
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